カテゴリー: セキュリティ

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  • これから大問題となりうる「ダークパターン」とは?

    これから大問題となりうる「ダークパターン」とは?

    ダークパターンとは、ウェブサイトやアプリのデザイン要素で、ユーザーを意図しない行動に誘導するものです。例えば、あるページで「確認」ボタンと「キャンセル」ボタンが配置されているとします。しかし、「確認」ボタンが目立つ色で大きく表示され、「キャンセル」ボタンが小さく目立たない位置にあると、ユーザーは誤って「確認」ボタンを押してしまうかもしれません。これがダークパターンの一例です。

    ダークパターンの種類

    1. 隠れたコスト
      ショッピングカートに追加されるまで明らかにならない追加料金や手数料。
    2. 強制継続
      無料試用期間の後に自動的に有料サブスクリプションに移行するが、そのキャンセルが極めて困難である場合。
    3. プリチェックボックス(最初からチェックされたチェックボックス)
      利用規約やニュースレターの登録など、ユーザーが自分でチェックを外さなければならない、最初からチェックされたチェックボックス最初からチェックされたオプション。
    4. 偽の緊急性
      在庫が限られている、または特別なオファーがすぐに終了するという虚偽の緊急メッセージ。
    5. ミスリーディングデザイン
      ユーザーが意図した操作と異なる結果を招くようなボタンやリンクの配置。

    ダークパターンの影響

    ダークパターンは一時的には会社の利益を増加させるかもしれませんが、長期的には信頼の低下や顧客離れを招く可能性があります。ユーザーが一度不信感を抱くと、そのブランドやサービスに対する信頼が失われることが多いです。また、法的な問題に発展するリスクもあります。

    消費者としてダークパターンを避けるためのポイント

    ダークパターンに引っかからないためには、次のポイントを意識することが重要です。

    1. 利用規約や条件をよく読む
      サービスや製品を利用する前に、利用規約や条件をしっかりと確認しましょう。特に、無料試用期間やサブスクリプションに関する情報を注意深く読むことが重要です。
    2. レビューをチェックする
      他のユーザーのレビューや評価を確認することで、そのサービスや製品に隠れたコストやトラブルがないかを見極める手助けになります。
    3. プリチェックボックスに注意
      登録フォームや購入ページでのプリチェックボックスに注意し、不必要なオプションやサブスクリプションを無効にしましょう。
    4. 緊急性のあるメッセージを冷静に判断する
      「在庫が限られている」や「特別なオファーがすぐに終了する」といった緊急性を煽るメッセージには冷静に対応し、実際に必要なものであるかを判断しましょう。
    5. 直感に従う
      デザインやナビゲーションが不自然であると感じた場合、それはダークパターンの可能性があります。疑問に思ったら、そのサイトやサービスを利用する前に再度調査を行うことが賢明です。

    まとめ

    ダークパターンは、ユーザーに不利益な行動を取らせるために設計されたデザイン要素です。これらのトリックを見抜き、避けるための知識と慎重さが必要です。利用規約をよく読む、レビューをチェックする、プリチェックボックスに注意する、緊急性のあるメッセージに冷静に対応するなどの対策を講じることで、ダークパターンの被害を避けることができます。 また、サービス提供側としても、意図せずダークパターンに分類されるような画面を用意してしまうことも考えられます。ダークパターンによる詐欺被害の増加にともない、これから大問題に発展する可能性がある今、意図しないところで信頼を失わないよう、注意が必要です。

  • WordPressの乗っ取り、改ざんに注意!

    WordPressの乗っ取り、改ざんに注意!

    ホームページを開設されている事業所の皆様、セキュリティ対策に不備はありませんか?

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    知らない間にWordPress内の重要な情報が抜き取られたり、お店の商品の料金表などが改ざんされていたり、ホームページへのアクセス自体が出来なくなっていたりといった、乗っ取り、改ざんの攻撃被害が近年急増しています。
    攻撃対象として最も多いパターンは、WordPressログインアドレスの末尾に”wp-admin”が含まれているホームページです。

    どういうことかというと、日ごろ公開しているホームページアドレスの末尾に”/wp-admin”を加えてしまうだけで、本来厳重に管理しておくべきWordPressのログイン画面へ誰でも簡単に到達できてしまいます。

    もちろんログイン画面からはユーザー名やパスワード等を入力する必要がありますが、悪意ある攻撃者達は「総当たり攻撃」と呼ばれる方法を仕掛けてきます。ユーザー名とパスワードの組み合わせを自動生成する危険なプログラムを使用して、パワープレーであなたの大切なログイン情報を取得する方法です。

    銀行ATMなどでは、3回パスワードを間違えると、不正防止のためロックが掛かる仕組み等が採用されていますが、WordPressにはこの機能はありません。つまり、何万回でも、何十万回でもログインを試みることが可能で、既述のような「総当たり攻撃」の餌食となってしまっています。

    ここで最も効率的な対策は、悪意ある攻撃者達をログイン画面に到達させない方法です。

    住居に盗みに入ろうとする泥棒も、住居へ侵入する入口となる玄関や窓が見つけられなくては屋内に侵入することはできませんよね?
    同様に、WordPressにログインする画面を特定されないように、ログイン画面のアドレスを特定されにくいものに変更します。

    これらのような、WordPressの乗っ取り、改ざん被害にあわないためにも、今一度ご自身のホームページのWordPressログインアドレスをご確認いただき、「”wp-admin”が含まれている」といった場合は私共にご相談ください。

    あなたのWordPressを悪意ある攻撃を受けないよう即日対応いたします。

  • 通信の暗号化でユーザーが安心できるサイト作りを目指す

    通信の暗号化でユーザーが安心できるサイト作りを目指す

    あけましておめでとうございます!寝正月のおかげで少し太った岩間です。!
    本年もどうぞよろしくお願い致します。
    さて、今回はインターネットをより安全に利用するために運営者ができることを考えてみました。

    まず考えることはWebサイトを利用するユーザーのこと

    商品を扱うWebサイトや不特定多数のユーザーが訪れるWebサイトで意識しなくてはいけないのは、ユーザーの個人情報を守ることはもちろん、ユーザーから見て安心できるWebサイトだと思わせることです。
    では、一目みて安心できると思わせるためにはどうしたらいいのでしょうか?

    SSLで通信の暗号化

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    SSL(=Secure Socket Layer)とは、送信する情報を暗号化し第三者に中身を解読できないようにするものです。
    例えば、カート機能を持ったECサイトなどで個人情報を送信するページはSSLが利用されている場合がほとんどですよね。
    もしSSL通信を採用していない場合、ユーザーが送信した個人情報が、暗号化されていない状態でサーバーに送られることになります。暗号化されない情報は悪意を持った第三者に盗聴されたり、サーバーに届くまでに改ざんされてしまう恐れがあるため、とても危険です。

    すべてのページを保護する

    以前までは個人情報を送信する場面でのみ通信を暗号化する方法が主流でしたが、現在ではWebサイトに訪れてから離脱するまでの全ての通信を保護する「常時SSL」が推奨されています。

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    最近ではカフェやフードコートなど公共の場所に無料Wi-Fiが設置されていますよね。ユーザーにとってすごく便利な無料Wi-Fiですが、ネットワークの安全性は低く特定のツールを使用すると通信の中身が解読できるようになってしまいます。
    それにより利用しているWebサービスのログイン情報が解読され、第三者が不正になりすましてWebサービスを利用できてしまう問題が発生します。
    無料Wi-Fiは極力使わないなどユーザーの心がけも必要ですが、ページ自体がSSL通信なら運営者側でユーザーの個人情報を守ることができます。

    SSL通信を利用するには

    SSLで通信を暗号化するには、認証局が発行するSSLサーバー証明書を導入する必要があります。

    ドメイン認証SSL
    ドメイン実在確認のみで簡単に導入できる。
    個人でも利用できる。
    企業認証SSL
    企業・組織の実在を証明する電子証明書がセット
    EV SSL
    アドレスバーにWebサイト運営組織名と証明書を発行した認証局が表示される。
    アドレスバーが緑色に変化する。

    企業認証SSLやEV SSLには通信の暗号化と、企業・組織の実在を証明する2つの機能があります。
    信頼される認証局がWebサイト運営者に対して審査を行い、その実在を証明した上でSSLサーバー証明書を発行します。
    第三者からWebサイト運営者の実態が証明されることで信頼度が上がり、ユーザーは安心して利用できるようになります。
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    認証局によって種類や審査基準は異なりますが、共通して信頼度が高いほど価格も高くなります。一般的な企業のWebサイトに必要とされるのは、ドメインと企業・組織の実在を証明する企業認証SSLです。年間約6万円前後で発行することができます。

    ちなみに、弊社のWebサイトは企業認証SSLを使用しています。
    是非トップページからチェックしてみてくださいね!

    最後に

    情報の盗聴に徹底して気を付けているユーザーは多くありません。
    ユーザーが自衛することも大事ですが、運営者が通信を暗号化することがWebサイトへアクセスする全ユーザーへの対策になるのではないでしょうか!

    インターネットセキュリティに関するセミナーも承っております。お気軽にご相談下さい。

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  • 急増中のvvvウイルス!被害に遭わないために

    急増中のvvvウイルス!被害に遭わないために

    現在日本で、通称「vvvウイルス」による攻撃が増加しています。

    vvvウイルスって・・・何?

    PC内のファイルを暗号化してしまう、「ランサムウェア」と呼ばれるコンピュータウイルスの一種です。
    ファイルの暗号化して使用できなくし、使用できるようにするための「身代金」を要求します。
    また暗号化されたファイルは「.vvv」という拡張子のファイルへ変えてしまうのが特徴です。

    vvvウイルス

    どこから感染するの?

    主な感染源はスパムメールの添付ファイルなどによるものとされています。
    日本で話題になりはじめた当初は「ネット広告を表示しただけで感染する」という説もありましたが、信憑性が低く、確認はされていないようです。

    どうすれば感染を防げるの?

    今のところ絶対的な対策はありません。
    用心に用心を重ね、感染リスクを減らすことが対策となります。
    ランサムウェアからファイルを守るためのヒントをいくつか紹介します。

    1. OS、ソフトウェアは常に最新を保つように。
      OSや、JavaやFlashプラグイン、ブラウザ、セキュリティソフトなど、常に最新の状態を保ちましょう。
      ランサムウェア以外にも脆弱性を狙った攻撃が多数存在します。
    2. 有料のセキュリティソフトを導入する。
      セキュリティソフトでメールとウェブの監視を行いましょう。
    3. 重要なファイルは、定期的にバックアップを。
      外付けハードディスクなどに重要なファイルは隔離してバックアップを取るようにしましょう。
      ただし、USBでハードディスクをつなげたままにしておくと、感染時にハードディスクまで攻撃されてしまいます。
      バックアップをとったら必ずPCから取り外すようにしましょう。
    4. 不審なメールは開かない。
      主な感染源はスパムメールと言われています。
      メールソフトのスパムメールチェックを有効にし、怪しいメールは開かないよう注意しましょう。
    5. Windowsの場合、拡張子は表示する設定に。
      ランサムウェアはコンピュータープログラムなので、「exe」「vbs」「scr」などの拡張子のファイルには触らないようにしましょう。 

    もし感染してしまったら・・・

    ランサムウェアに感染してしまった場合も、身代金は支払わないでください。
    支払ってもファイルが元通り使用できる確証はありませんし、ランサムウェア自体がPCから消えるわけでもありません。
    1度支払えばつけ込まれ、何度でも金銭を要求される可能性もあります。

    最後に

    対策のはじめの一歩は、「存在を知る」ことです。
    インターネットには「vvvウイルス」以外にも様々な危険が存在します。
    インターネットはもはや、生活と切っても切れない関係となっています。
    しっかり知識をつけて安全に使用しましょう。

    インターネットセキュリティに関するセミナーも承っております。お気軽にご相談下さい。

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  • シマンテック“Android版「Facebook」アプリの個人情報漏洩を検出”と公表

    シマンテック“Android版「Facebook」アプリの個人情報漏洩を検出”と公表

    先月27日に、セキュリティソフト会社のシマンテックの公式ブログにて“Android版「Facebook」アプリが、端末の電話番号情報を漏洩していることを検出した”と公表されました。

    シマンテックによると、検出された問題は次の通り。

    Facebookアプリは初回起動時にログインせずとも電話番号をインターネット経由でFacebookサーバーに送信する。Facebookアカウントがなくともこの処理が実行される。

    この問題について、Facebookはすでにサーバーから電話番号のデータを削除し、アプリの次期リリースで修正を行う、としています。

    すでに潜んでいる個人情報漏えいの危険性

    シマンテックはこの件に際して、

    個人情報漏洩に関して、「Facebook」アプリに限定されず、今回よりも悪いケースが存在する。今後数週間以内にリスクのあるアプリに関する情報を公開する。

    とコメントしています。
    今回の「Facebook」アプリ以外にも同様の、もしくはそれ以上の危険性をはらんだアプリを、すでに皆さんも使用している可能性があります。危険性を知りながら使用している人もいれば、全く知らずに「みんな使っているから安全」と根拠がないままに安心してしまっている人も多いのが現状です。

    大切なセキュリティに対する「意識」と「知識」

    最近、こういったニュースが多く報道されていることもあってか、ユーザーの危機意識そのものが薄れてしまっているように思います。
    「たかが電話番号、パスワード…」そう思っている人も多いでしょう。けれど、ショッピングサイトならIDとパスワードがあればあなたのお金で買い物ができます。 アカウントと一緒に住所を登録していれば、あなたの住んでる場所もわかります。さまざまな情報が繋がっている以上、危険はすでに隣り合わせなんです。

    セキュリティに対しての意識と、同時に知識を身につけなければいけません。
    エクサソリューションズではインターネットのセキュリティに関するセミナーも承っております。お気軽にご相談下さい。

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